本格普及が期待されるウエアラブル端末の一つが、眼鏡型やゴーグル型の「スマートグラス」だ。「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)」とも呼ばれる。頭部に装着し、目の前のディスプレイに表示される映像や情報などを視聴する(図1)。

●眼鏡のように頭部に装着
●眼鏡のように頭部に装着
図1 いわゆる「スマートグラス」は、眼鏡のように頭部に装着して使用する。現在の主流はグラスを通して周囲が見える透過型。両眼型と単眼型があり、小型軽量化も図られている
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 スマートグラスは、用途によってパーソナル用と業務用に大別される。さらに、ディスプレイ方式により、装着すると外が見えない没入型(非透過型)と、装着しても外が見える透過型に分かれる。透過型は現実の視界に映像や情報を重ね合わせて表示する。これは、近年スマートフォン向けのアプリでも使われる「AR(拡張現実)」という技術を応用したものだ。

 パーソナル用スマートグラスの代表的な使い方としては、動画や写真の閲覧だ(図2)。製品によっても異なるが、ディスプレイが大型スクリーンのように体感できるので、狭い部屋でも迫力ある映像や写真を楽しめる(図3)。

●動画の再生などの操作はアプリから
●動画の再生などの操作はアプリから
図2 例えばセイコーエプソンの「MOVERIO BT200-AV/BT-200」の場合、OSとしてAndroid 4.0を搭載しており、動画の再生などはアプリから操作できるようになっている
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●眼前に自分だけのスクリーンがある感覚を味わえる
●眼前に自分だけのスクリーンがある感覚を味わえる
図3 没入型の端末は目の前に大画面が広がる。自宅のリビングはもちろん、新幹線など長距離移動時の利用にも重宝する。誰にも邪魔されず、映像に没頭できるのが醍醐味だ
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