眼鏡や腕時計のように身に着けられる「ウエアラブル端末」。単なるオモチャなどではなく、中身は立派なパソコンだ。既にさまざまな分野で活躍している。ここでは、ウエアラブル端末の現在と未来についてレポートする。

 情報端末を持ち歩けば、いつでもどこでもインターネットに接続して必要な情報を取り出したり、メッセージを交換したりできる。さらに、日常生活のさまざまな出来事をデジタルデータとして記録することも可能だ。これまでは、小型のノートパソコンやスマートフォンが、その役割を果たしていた。

 それをさらに推し進めるのが、「ウエアラブル端末」だ。端末の種類は眼鏡型、時計型、リストバンド型、さらには衣服や道具にセンサーを組み込むタイプなどさまざま。端末を身に着ける、すなわち“ウエアラブル”なので、意識して持ち歩く必要はない。眼鏡ならレンズに、時計型ならフェイス部分に必要な情報が表示される。リストバンドや衣服や道具にセンサーを埋め込むタイプは、活動量や心拍数などの身体情報を記録してくれる(図1)。

●ウエアラブル端末の種類
●ウエアラブル端末の種類
図1 ウエアラブル端末には大きく分けて2つの種類がある。眼鏡型はスマートグラスやヘッドマウントディスプレイとも呼ばれ、透過型の眼鏡に情報を表示する。両方の目に掛けるタイプと片側の目に掛けるタイプがある。腕時計型の多くは、スマートフォンなどと連携し、腕時計のフェイス部分にさまざまな情報を表示する。ほかに、ディスプレイを持たず(あるいは小さい)、利用者の活動量を記録する用途で使うリストバンド型やスポーツ用具型もある
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