2020年に世界の市場規模は130億米ドルまで拡大するドローン。事例、消費者動向などからその最新動向を解説する。特集の後半では、ドローンやロボットの普及に欠かせない「クラウドロボティクス」を紹介する。
動き出したクラウドロボティクス
~ドローン最前動向を知る~
目次
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続々とクラウドにつながるロボット、新ビジネスモデルやIoTサービス創出
ロボットをクラウドにつなぐことで、新たなサービスやビジネスモデルが生まれる。ドローンや工場の産業用ロボットに限らず、様々なシーンでのクラウドとロボットの連携事例を紹介する。
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クラウドを通じて複数のロボットが学習結果を共有できる
Rapyuta Robotics代表取締役COO(最高執行責任者)、クリシナムルティ・アルドチェルワン氏
スイス・チューリッヒ工科大学発のベンチャー「Rapyuta Robotics(ラピュータロボティクス)」。ロボット向けのPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)やSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を開発するベンチャーだ。代表取締役COO(最高執行責任者)のクリシナムルティ・アルド…
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誰もが利用できるロボット向けPaaS、オープンソースのROSを全面採用
ロボットがデータを演算処理しながら、その結果を基に動作させるための機能をクラウドから提供する。これが「クラウドロボティクス」と呼ばれる技術の基本的な考え方である。ロボットに指示を与える「脳」をクラウドに置くイメージだ。
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2020年にドローン市場は130億ドルまで拡大、大型施設の点検や測量などの用途で活用進む
ドローンのグローバル市場動向や、米グーグルや米フェイスブックなどの企業が注力しているドローン開発について紹介する。航空、防衛産業に詳しい米フロスト&サリバンの北米地域 航空宇宙・防衛部門シニアインダストリーアナリストのマイケル・ブレイズ氏に話を聞いた。
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8000枚の太陽光パネル点検がわずか2時間、清掃作業を効率化するロボットも登場
「8000枚の太陽光パネルの点検。これが2時間で終わる」。ドローンを活用したサービスを提供するスカイロボットは、2016年2月1日に太陽光パネルの清掃作業を実施。点検には膨大な手間が必要で、工数を削減するためにドローンの利用が有望視されている。
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家電量販店でも買えるドローン、売れ筋トップ3を中国DJIが独占
今回は「主要な大型店舗では必ずドローンを取り扱っている」という、ビックカメラのドローン販売の動向について紹介する。2016年1月に店舗内に体験飛行スペースを設けた新宿西口店を訪れた。ビックカメラ全店でのドローンの販売台数ランキングについても尋ねた。
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女子校でもドローンが大人気、活用アイデア飛び出し授業が白熱
2016年2月15日の午後、都内の田園調布雙葉学園のグラウンドを1台の白い機体が飛び立った。ドローン(無人飛行機)である。田園調布雙葉中学校と田園調布雙葉高等学校の合同授業だ。合計で約40人の生徒に対してドローンの最新動向を紹介する授業が開かれた