2018年(平成30年)がスタートしました。私は新年を迎えるといつも、今年はどんな年にしようかと考えますが、皆さんはいかがでしょうか。

 4月から新年度という企業も多くあります。この連載を読んでいるB2Bのマーケターの中には、新年度の活動に関する議論を始めていて、「来年度こそマーケティング領域でのデータ活用を推進したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

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 B2Bでは、Marketing Automation(MA)やCRM(顧客関係管理システム)の利用も広がり、導入も容易になりました。これらのソリューションを使いこなして、B2Bマーケティングをデータをより活用するモデルに進化させたいと考えている方も少なくないでしょう。

 ここで、いきなり高い目標に進む前に、新年の「いろいろと計画を考えている今」にふさわしいデータの活用を提案します。この方法はデータ活用の基本のアプローチであり、企業にとってのデータ活用の課題を明確にするものです。

 今回お薦めするデータ活用とは、すばり「データの点検」です。データの点検には、二つの内容が含まれます。一つは、「データとデータの関係、特に相関の確認」であり、もう一つは、「データ自身の確認」です。

 それぞれは簡単にできるはずです。この記事を読みながら、進めてみてください。

意外と見ていなかった相関関係

 まずは、「データとデータの関係、相関の確認」についてです。複雑なデータ分析をする前に相関を分析することは、非常に重要です。

 マーケターは一般に、Aが原因でとBが結果として起こる「因果関係」を探しています。例えば、「展示会での名刺獲得数が増えれば、その年の売り上げが伸びる」といった関係性を証明したいと思うのでしょう。

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