日本を復活させるB2Bマーケティング

技術がもたらしたメディアの変化に「鈍感」のままでいけない理由

2017/11/08 本間 充=アビームコンサルティング

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 前回は、今まであまり取り上げてこなかった、デジタルとアナログというメディアについて考えました。その中で、アナログ対デジタルという議論をするのではなく、多様なメディアをうまく組み合わせることの重要性を説明しました。

 今回もそれぞれのメディアがデジタルで進化していることを考えます。それはB2Bのマーケティングコミュニケーションに多くのヒントを与えられると、筆者が考えているからです。

紙メディアでも進むパーソナライゼーション

 B2Bのマーケティングや営業活動の実践に当たっては、今でも多くの紙を利用します。前回のダイレクトメールのところでも説明したように、多くのお客様が今も望んでいるからでもあります。

 紙にして届ける印刷物の種類も多様で、カタログや技術説明資料、さらにはダイレクトメールなどがあります。現在では、多くのオフィスに複合機が導入され、少量の印刷物ならオフィスで印刷して説明に持参することがごく普通になりました。

 小型印刷機だけでなく、大型印刷機も急速にデジタル化が進んでいます。インクジェットプリンターの技術を活用した、新しい輪転機タイプの印刷機(HP Indigoシリーズ)も登場し、その技術の進化は著しいです。

 今までの印刷は、物理的な「版」を作ってから1種類の印刷物を大量に刷るのを得意としていました。ところが新しいタイプの印刷機は版を作りません。例えば清涼飲料水のボトルに貼るラベルを、1本ずつ異なる文字列で印刷する(ボトルごとに異なるラベルを刷る)こともできるようになりました。

 もはや印刷物は同じものしか作れない時代ではありません。送り先となる個人ごとに文面をカスタマイズして印刷することすら可能になりました。

 印刷の多くの工程はデジタルになり、今までと違う情報の届け方か可能になりました。パーソナライゼーションという言葉は、Webやmailといった、インターネット空間だけのものではなくなっているのです。

デジタルメディアになったテレビはどこへ行くか

 大手B2B企業の中には、テレビ広告を活用している企業もあるでしょう。先にデジタルとアナログという言葉を使いましたが、ではテレビはデジタルメディアでしょうか?それとも、アナログメディアでしょうか?

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