前回はSEO(検索エンジン最適化)の解説をして、Webサイトへの読者の誘引を説明しました。さらに連載第3回の、「あなたのWebサイトは、なぜ1ページしか読まれないのか」では、アクセス分析からサイト内回遊までを解説しています。

 この両方を継続的に実践することで、B2B企業のサイトにお客様を誘引でき、目的に合わせたコミュニケーションが可能になるはずです。そしてしばらくは、サイト内の回遊の改善によってSEOの効果を高められるでしょう。

 他にサイトへの誘引を上げる方法がないのかというと、これで終わりではありません。みなさんもご存知の広告という手法があります。今回はB2B企業にとってのインターネット広告について考えてみます。

B2B企業と広告の関係

 今までB2B企業は、メディアを使う広告をあまり打っていませんでした。規模が大きなB2B企業では、テレビコマーシャルを活用したり、業界関係者の良く読む雑誌に広告を入れたりしていました。これに対して中小規模のB2B企業は、メディア上の広告をあまり活用してきませんでした。

 ところが、インターネットの登場により、B2B企業でも広告を安価にそして効果的に活用できるようになりました。従来の広告の出稿先といえば、それぞれの業界にある、業界誌のようなものくらいでした。

 その状況はGoogleが開発したキーワード広告によって変わりました。例えば、「螺子(ねじ)」というキーワードを入力した人の検索結果に、ねじを提供しているB2B企業が広告を出すことが容易になったのです。

 Googleのキーワード広告は、「Googleアドワーズ」のページから簡単に出稿できます。Googleアドワーズのページを見れば分かりますが、クレジットカードを使うことで、誰でもそして少額でも出稿可能です。最近ではYouTubeにも広告を掲載している企業や、FacebookなどのSNSの広告を活用する企業もいます。

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