前回までの「日本を復活させるB2Bマーケティング」では、B2B企業の活性化が日本の経済を復活させられることを解説してきました。さらにB2B企業にもマーケティングが必要で、その一つのテーマとしてWebサイトを取り上げ、その改善方法を簡単に説明しました。
今回からしばらくは、実際にマーケティング活動を実践しているB2B企業を訪ね、聞いた話をまとめるインタビュー形式の体裁とします。最初に伺ったのは、GE Healthcareの飯室 淳史さんです。
インタビュー相手とGE Healthcareについて
飯室さんはGE HealthcareでLife Sciences部門のGlobal Digital/Web Leaderとして活躍しています。同社のLife Science部門で全世界のデジタルマーケティング戦略を日本から統括するグローバルリーダーを務めています。
以下の文章は、同社のWebサイト(http://www.gelifesciences.com/)を見ながら読むと分かりやすいでしょう。併せてhttp://proteins.gelifesciences.com/のサイトも参照してください。実は、後者はGE Healthcareの新しい考え方に基づいて構築したWebサイトなのです。
GE HealthcareはLife Science事業で、実に多くの製品やサービスを提供しています。生命科学や医療の領域は、科学の進歩に伴いどんどん専門分野が多様化し、深くなっています。提供する製品やサービスも増えていきます。
一方でマーケティングや営業の対象が大幅に増えているわけではありません。そして製品・サービスの進化に合わせるように、マーケティングや営業も細分化しています。
このように、顧客ターゲットがあまり多くない事業でのWeb活用、さらにはマーケティングについて非常に興味を持ちました。今回、飯室さんに貴重な時間を頂き、話を伺いました。
GE HealthcareのWebサイトの概要
まず飯室さんの役割は、デジタルマーケティングのグローバルリーダーです。その領域は日本国内にとどまらず、グローバルに及んでいます。さらにWebmasterよりも責務の広い、マーケティングのグローバルリーダーでもあります。