[画像のクリックで拡大表示]

 米IDCが公表した世界のタブレット端末市場に関する調査によると、2016年の年間出荷台数は前年から9.6%減少し、2015年に続き前年割れとなる見通し。タブレット市場は2017年も低迷から抜け出せず、2018年から回復すると同社は予測している。同社はこれに先立って、2016年1~3月期の世界タブレット端末出荷台数(速報値)は3960万台で、前年同期から14.7%減少すると発表している。

 IDCは、タブレット市場を、従来型の一体型端末と、キーボードが切り離せる着脱型の2つのカテゴリーに分けて分析している。現在の市場における出荷台数は8割超が一体型だが、このカテゴリーの製品が伸び悩んでいることがタブレット市場全体の不振につながっている、と同社は指摘している。

 一方で着脱型は急成長しており、その市場全体に占める比率は現在の16%から2020年には31%に拡大すると予測。PCメーカーのほか、スマートフォンメーカーが相次ぎ製品を投入しており、競争が激化している。

 OS別のシェアは、一体型ではAndroid72%、iOS25%、Windows3%で、2020年もあまり変化しない。着脱式は、2015年はAndroid16%、iOS14%、Windows70%だが、2020年にはAndroid20%、iOS29%とシェアを伸ばす一方で、Windowsは51%まで減少する、としている。