スマホからのネット利用5000万人超、
45歳以上はPCからの利用が上回る

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 調査会社のニールセンは、消費者のデバイス利用状況と属性別の利用サービスに関する調査結果を発表した。

 スマートフォンからインターネットを利用した3カ月平均の利用人口(2015年7~9月)は5000万人を超え、2年前の同時期と比較すると1.5倍に伸びていることが明らかになった。ただし増加率は4%で、2年前の10%前後から大きく鈍化したという。

 加えて、デバイスごとのインターネット利用者数を年代別に分析。その結果、44歳以下ではスマートフォンからのインターネット利用者人数がPCよりも多いのに対し、45歳以上ではPCからのインターネットを利用する人の方が多いことが分かった。

 一方、サイトへのアクセス数を分析した結果、利用者数が500万人を超えるサイトはPCで42サイト存在していたのに対し、スマートフォンでは104サイトと2.5倍に達した。しかも、PCでの利用者数100万人を超えるサイトが、前年同月比で26サイト減少しているのに対し、スマートフォンでは93サイト増加したという(2015年9月の数字)。

 同社は、2015年はほぼ全てのネットサービスでスマートフォンからの利用が当たり前になった年、と結論付けた。今後、スマートフォンサービスの利用者を増やすには、45歳以上の中高年を取り込む必要があると指摘した。