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 IDC Japanは「国内エンタープライズインフラストラクチャ市場に関するユーザー動向の調査結果」を発表した。経営層に優先順位が最も高い経営課題を尋ねたところ、1位は「新規ビジネスの創出」で31.3%、2位は「営業力の強化」で18.0%、3位は「ビジネスモデル変革」で15.1%だった。

 一方で、経営層がIT活用で解決したい経営課題の1位は「業務プロセスの改善/再構築」で22.3%と突出。同じ質問をIT部門に聞くと回答上位は「新規ビジネスの創出」「業務プロセスの改善/再構築」「ビジネスモデル変革」だった。さらにIT部門に自社の課題を聞くと「経営層のIT化に対する理解度が低い」を挙げる回答者が多かったという。

 IDC Japanは「ITのケイパビリティー(能力)に対する認識のギャップが経営層とIT部門の間に存在」し、「経営層のITに対する理解度が低く、攻めのIT活用が進まないというジレンマを抱えるIT部門が少なくない」と指摘している。

 基幹システムの課題をIT部門に尋ねると、「保守技術者の確保が困難」「保守性が悪い」などの回答が多かった。課題への対処法には、業務プロセスとシステム基盤を見直す「リエンジニアリング」を挙げる回答者が4割を超えた。残存システムの抜本的改革に向けた意欲の高さが浮き彫りになった。