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 ガートナー ジャパンは国内企業のアプリケーション開発に関する調査結果を発表した。IT部門のマネジャーに今後、最も重視するものを聞いたところ、一番多かったのは「アプリケーションの特性により異なる」で38.0%だった。同社は「『アプリケーションの種類や特性に応じて重視する点は異なる』と言う意識を多くのユーザー企業が持っている」とする。

 2位は「品質」で31.2%、3位は「コスト」で26.8%、4位は「納期」で4.0%と続いた。開発期間を短縮する重要性が指摘される一方で、開発の現場は品質とコストのほうが差し迫った問題であることが明らかになった。

 アプリ開発のQCD(品質・コスト・納期)を改善するために「意識改革が必要な組織」を尋ねたところ、1位は「ビジネス部門(機能部門含む)」で31.9%。2位は「IT部門」で25.0%、3位は「経営層(CIO含む)」で23.3%だった。「システムインテグレーター/ベンダー」に意識改革を求める割合は19.9%で、同社は「IT部門は自らだけではQCDを改善しにくく、ビジネス部門や経営層、外部の開発会社の支援が必要だと感じている」としている。

 低品質やコスト高の問題を解決できなければ、デジタルビジネスの時代に求められるビジネス環境の変化に対応するアプリケーション開発を実現できない、と同社は指摘する。