2015年世界PC出荷台数、2億7670万台
前年比10.3%減と市場縮小止まらず

 米IDCが公表した世界のパソコン市場に関する予測調査によると、2015年第4四半期(10~12月)の世界出荷台数は、前年同期に比べ10.0%減少する見通し。これにより、2015年の年間出荷台数は2億7670万台となり、前年から10.3%減少する。同社は先のリポートで同年の年間出荷台数が前年比で8.7%減少すると報告していたが、今回これを下方修正した。

 パソコン市場の内訳は、ノート型がシェア59%でデスクトップ型が41%。地域別に見ると、成熟市場(日本と北米、西欧)が47.0%、新興市場が53.0%と後者の方が大きくなっている(数字は台数ベース)。

 世界のパソコン市場の今後について同社は、2016年も減少が続き、出荷台数は5年連続で前年実績を下回ると同社は予測している。しかし一方で、法人分野の買い替え需要が高まることから、2016年の年末までには出荷台数は安定し、その後数年は若干ながら増加に転じると分析している。

 持ち直しの要因として、法人市場でのWindows 10の導入を挙げている。これに消費者向けパソコンの買い替えが伴えば、少なくともその後数年間の需要は回復する。Windows XPのサポート終了が2014年の出荷台数を押し上げたように、Windows 7のサポート終了も後押しになると、同社は指摘している。

出所:米IDC「PC Shipments by Product Category and Region」、2015年12月4日発表を基に作成
出所:米IDC「PC Shipments by Product Category and Region」、2015年12月4日発表を基に作成
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