スマホ年間出荷台数伸び率、初の1ケタ台
iOSが17.3%伸び、Windowsは10%減

 米IDCによると、世界のスマートフォンの2015年のOS別年間出荷台数は、Androidが11億6110万台(市場シェアは81.2%)で最も多く、iOSの2億2600万台(同15.8%)、Windows Phoneの3130万台(同2.2%)と続く見通し。Androidの前年比伸び率は9.5%だが、iOSは同17.3%と上回った。Windows Phoneは同10.2%減少し、2016年も引き続き減少する。米マイクロソフトのスマートフォンOSの市場シェアは、OEMパートナーからの支持の不足が原因で今後大きく伸びることはない、とIDCは予測している。

 年間出荷台数は、対前年比9.8%増の14億3000万台にとどまると予測している。同社は以前出荷台数の前年比伸び率が10.4%になると予測していたが、下方修正した。IDCが統計を取り始めて以来、年間出荷台数の伸び率が1桁になるのは初めてという。

 出荷台数の伸びは今後も低下傾向が続き、今後5年間の年平均成長率は7.4%に、2019年における対前年比伸び率は4.7%になると同社は予測する。スマホ市場の成長は、中国、インド、インドネシアといった新興国での高い伸びに支えられてきた。しかし、世界最大の市場である中国が成熟段階に達し、買い替え需要に支えられる市場になった影響を受けて、伸び率が鈍化した。中国の2015年の対前年比伸び率は、1桁台の前半にとどまる見通しだ。

出所:米IDC「Worldwide Smartphone Forecast by OS」、2015年12月3日発表を基に作成
出所:米IDC「Worldwide Smartphone Forecast by OS」、2015年12月3日発表を基に作成
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