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 MM総研は拡張現実(AR)と仮想現実(VR)について、一般消費者の利用実態や市場規模を分析した。

 同社は2016年度(2017年3月期)を「VR元年」と位置付ける。ARとVRにそれぞれネームバリューのあるコンテンツやハードウエアが登場し、値ごろ感のあるVR用のヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)が相次ぎ発売されたためだ。言葉の認知度はARが30.9%、VRが47.5%に達したという。

 2016年度の一般消費者向け国内市場規模は、ARコンテンツ市場が59億円、VRコンテンツ市場は27億円、VR HMD市場は55億円となる見通し。VRコンテンツとVR HMDを合計したVR市場は、5年後の2021年度に、2015年度の82億円比21倍の1756億円規模に急拡大すると予測した。2020年度に開始予定の5G(第5世代移動通信システム)や東京オリンピック・パラリンピックに合わせたVR向けサービスが登場するなどで、市場が拡大すると、同社は見る。

 ARコンテンツの利用経験を複数回答で調べたところ、「利用したことはない」が69.1%と最多だった。利用したことがある人に限って分析すると、最も使ったことが多いARコンテンツは「ポケモンGO」で65.8%、2位が「カメラアプリ(SNOW、Snapchatなどで撮影時に顔が加工されるものなど)」で31.6%だった。