PC出荷台数は21.9%減の237万台
Windows 10は需要拡大に結びつかず

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 IDC Japanは、2015年第3四半期(7~9月)におけるPCの国内出荷台数が、前年同期比21.9%減の237万台と、前期(2015年4~6月、253万台、前年同期比36.0%減)に続いて大幅な落ち込みとなった、と発表した。内訳は、ビジネス市場が同23.0%減の147万台、家庭市場が同20.0%減の90万台。2015年7月にWindows 10がリリースされたが、少なくとも今期の需要拡大には結びつかなかったようだ。

 同社は、国内のクライアントPC市場について、Windows XPのサービスサポート終了による特需や消費税増税前の駆け込み需要があった2014年の第1四半期(1~3月)以降、ビジネス市場でも家庭市場でも需要が戻る気配がないと指摘している。家庭市場向けの出荷台数が100万台を下回るのは、過去の集計からみると1998年までさかのぼるという。

 ベンダー別動向では、上位5社の出荷台数が大幅に落ち込んだ。具体的には、2014年第3四半期と比べて2割ほど減少した。トップのNECレノボグループは、ビジネス市場で同26.2%減、家庭市場では同12.8%減で、全体では21.1%減だったが、シェアは1位を維持した。富士通は全体で22.6%減、東芝は同23.1%減、デルは同30.3%減だった。日本HPは、ビジネス市場が同8.1%増と好調で、全体で0.4%減にとどまった。