[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]

 MM総研は国内のクラウドサービスに関する調査結果を発表した。2015年度の市場規模は前年度比33.7%増の1兆108億円で、初めて1兆円を突破した。2020年度までの年平均成長率は27.4%で、2020年度の市場規模を2015年度比3.4倍の3兆3882億円と予測した。

 提供形態別では、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)やPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)型をそろえるパブリッククラウドの2015年度の市場規模は、前年度比19.8%増の2756億円だった。PaaS/IaaS分野が引っ張り、2020年度まで年間平均17.7%で成長。2020年度の市場規模は2015年度比2.3倍の6238億円にまで拡大する予測だ。

 一方、2015年度のプライベートクラウドの市場規模は前年度比39.7%増の7352億円。3割成長を続け、2020年度の市場規模は2兆7644億円という。

 サービス別シェアでは、パブリッククラウド(PaaS/IaaS)の1位はシェア34.1%でアマゾン ウェブ サービス ジャパンの「Amazon Web Services」。「Microsoft Azure」を提供する2位の日本マイクロソフトと顧客を争う。

 プライベートクラウド(ホステッド)では、NTTコミュニケーションズの「Enterprise Cloud」が1位。2位が富士通、3位が日本IBMのサービスだ。