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 富士キメラ総研は人工知能(AI)ビジネスの国内市場に関する調査結果を発表した。2015年度の国内市場規模1500億円が、2020度には1兆20億円に、2030年度には2015年度比14.1倍の2兆1200億円に拡大すると予測している。

 AIビジネスとはAIを使った分析サービスやAI環境を構築するシステムインテグレーション、AIに関連したハードウエアなどを含む。

 2015年度に最もAIビジネス市場規模が大きかった業種は金融業。495億円の規模だったという。メガバンクのコールセンターでAI導入が進み、今後、FinTechと関連したAIの導入が拡大していくという。

 2015年度から2020年度までの金融業のAIビジネス市場は年平均46.2%で成長し、2020年度には2820億円、2030年度には5860億円にまで拡大する見込みだ。

 同期間に金融業を上回る67.0%の成長率となると予測した業種が、公共/社会インフラだ。2015年度の市場規模は155億円で、2020年度に2015億円、2030年度に4520億円にまで広がるという。防災/防犯、スマートシティやスマートグリッドなどでIoT(インターネット・オブ・シングズ)やビッグデータ分析とAI関連技術を組み合わせた活用が進んでいくと、同社は分析している。