IDC Japanは、シンクライアント専用端末、クライアント仮想化ソフトウェアとソリューションなどクライアント仮想化サービスの動向を含む、2014年の国内クライアント仮想化市場に関する調査結果を発表した。

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 シンクライアント専用端末市場のベンダー別シェアは、1位が日本ヒューレット・パッカードで29.3%、日立製作所が16.9%、デルが16.5%と、上位3社の実績が突出している(社名は2014年当時)。続いて、富士通が9.2%、レノボ・ジャパンが5.7%、NECが4.2%、ミントウェーブが2.0%だった。産業分野別では教育/自治体が18.8%、ヘルスケアが16.0%、金融が14.6%、小売が4.3%。同社によると、ヘルスケアの割合が昨年より高くなったのが目立つという。

 一方、クライアント仮想化ソフト市場のデータも発表。上位3社は、日本マイクロソフト、シトリックス・システムズ・ジャパン、ヴイエムウェアとなった。日本マイクロソフトは50%以上のシェアを維持し、市場は上位3社による寡占状態にあると分析している。同ソリューション(オンプレミス)市場のシェアは、富士通、日立、NEC、日本IBM、日本ヒューレット・パッカードの順。国内クライアント仮想化サービス(DaaS)市場のシェアは、富士通、新日鉄住金ソリューションズ、日立の順である。