デジタルマーケティング分野で、企業の文化や接客の課題に挑む事例が相次いでいる。堅い銀行の意識を顧客志向へと振り向け、新たなデータ解析技術で販売実績のない商品でも的確に販促する。常識を壊すデジタルマーケティングの最新動向を追った。
破壊的デジタルマーケティング
目次
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IoTやWeb接客で、“今”を逃さず顧客をつかむ
顧客の心をつかむには、デジタル活用は待ったなし。危機感に動かされ、いち早く取り組みを強化するのが接客の現場だ。
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グーグル検索の順位が変わる!? レオパレス21が進める“モバイルファースト”
企業のWebサイトにとっても、もはや“モバイルファースト”への取り組みは避けられない。以前から対応を進める1社が、アパートの賃貸事業などを手掛けるレオパレス21だ。
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店内案内も試聴もスマホで! アプリで店頭の魅力高めるHMV
東京・渋谷の商業ビル内にある「HMV&BOOKS TOKYO」。設置した約150台のビーコンを活用し、“店内限定機能”をスマートフォンアプリで提供する。
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履歴データなくても「お薦め」、レコメンドエンジンの弱点を克服したサイジニアの新技術
「全く買われたことのない新商品でも、売れ行きを予測してお薦めする」。ECサイトなどの利用者へ商品を推薦する基盤ソフト「レコメンドエンジン」が進化している。商品の購買やサイトの閲覧といった履歴データを基にお薦めするのが従来技術。同技術の大手、サイジニアはこの常識を壊す。
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英国女王も顧客、300年の歴史持つ銀行をデジマ集団に変えた妙手
「顧客のデジタル体験を向上するため、伝統的な銀行のイメージを打ち破る“スーパースターDJ(ディスクジョッキー)”というビジョンを掲げた」。英国のメガバンクRoyal Bank of Scotland(RBS)で、デジタルアナリティクス統括責任者を務めるジャイルズ・リチャードソン氏はこう語る。