マーケティングを展開するうえで、従来のマーケティング手法が効きにくくなっているという感覚は、マーケターよりも営業担当者の方が強い危機感を持っているという調査結果を、前回に紹介しました。今回は、マーケティング業務への取り組みの実態や方針、効果測定についての結果をまとめます。

デジタル・マーケティングへの取り組み拡大の兆し

 勤務先がデジタル・マーケティングに取り組んでいるという回答は全体の25.1%でした。つまり回答企業の四分の一なわけです。みなさんの感覚と比べていかがでしょうか。

勤務先での、デジタル・マーケティングへの取り組みの有無
デジマ「既に実施中」は3割以下だが、「取り組み予定」が約5割

 今回の調査は、BtoBのデジタル・マーケティングについて質問していることもあって、取り組んでいる企業は意外に多いんだなあ、という感想を持たれた方もいらっしゃるでしょう。一方、BtoBこそデジタル・マーケティングが功を奏する、と思っている方からすると、少ないとお感じになったかもしれません。しかし、今後は取り組みが進む可能性が高いと言えます。現在取り組んでいない企業の約四分の三が、デジタル・マーケティングへの取り組みに強い関心を持っていることがわかったからです。

 この調査からは、デジタル・マーケティングについて、「現在」すでに取り組んでいる、という企業が四分の一あったことがわかりました。そして、「今後取り組む予定」という企業が20.4%で、「取り組むかどうか検討中」(27.9%)と合わせると48.3%に達し、デジタル・マーケティングに「現在取り組んでいない企業」の中では、約四分の三がデジタル・マーケティングへの取り組みに強い関心を持っていることがわかりました。

 さらに、デジタル・マーケティングへの取り組みは、急速に進む可能性もあります。今回の調査結果からは、その兆しを裏付けるデータが得られました。勤務先のデジタル・マーケティングに対する投資額は、3年前と比較して「増加した」という回答が全体の63.1%にも達したからです。調査結果からは、マーケターや、マーケティング関連部署における、デジタル・マーケティングへの熱い想いが感じられます。

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