従来のマーケティング手法に限界を感じているのは、マーケティング担当者よりもむしろ営業担当者…。日経BPコンサルティングが行った調査で、このような事実が明らかになりました。

 いま、企業ではデジタル・マーケティングやコンテンツマーケティングにどのように取り組んでいるのでしょうか。日経BPコンサルティングでは2015年9月28日~30日、マーケッター、営業担当者などを対象に調査を行いました。今回から4回にわたり、調査結果の分析記事をお届けします。

 このアンケート調査から、マーケティング職の人より、営業現場の人ほど、従来のマーケティング手法には少なからず限界があると感じており、デジタル・マーケティングの重要性が認識されている。リードを受け取ってお金につなげる立場の回答者ほど、従来のマーケティング手法の限界を肌身に感じているということが明らかになりました。

 また、回答者の三分の二が、コンテンツマーケティングをすでに実施、取り組む予定、取り組むかどうか検討中と回答し、具体的な動きを始めていることもわかりました。

従来からのマーケティング手法は現在効果を発揮しているか

 従来のマーケティング手法には少なからず限界があって、デジタルマーケの重要性が認識されている

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 まず、「あなたの勤務先で従来から実施してきたマーケティング手法は、現時点においても効果を発揮していると思いますか」という問いに対して、「効果を発揮している(とてもそう思う・ややそう思う)」という回答(48.0%)よりも、「効果を発揮していない(あまりそう思わない・まったくそう思わない)」という回答(52.0%)が4.0ポイント多くなっていました(図1)。従来のマーケティング手法に対して疑問をいだく声は、予想外に大きいことがわかります。

 また「効果を発揮していない」と考えている人が、「マーケティング職」よりも「非マーケティング職(経営系部門、営業系部門)に多いことがわかります。つまりマーケティング職の人より営業現場の人ほど、従来のマーケティング手法には少なからず限界があると感じており、デジタル・マーケティングの重要性が認識されていることがわかります。

リードを受け取ってお金につなげる立場、より現場に近い立場の回答者ほど、従来の手法の限界を肌身に感じている様が浮き彫りにされた結果となりました。

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