前回の記事では、BtoB企業が見込み客に情報提供する場合のコンテンツは次の8種類に大別できると書きました。
- 「お知らせ系コンテンツ」(「○○のお知らせ))
- 「基礎知識コンテンツ」(「3分で分かる○○」)
- 「用途提案コンテンツ」(「例えばこんな使い方」)
- 「最新情報コンテンツ」(「○○最前線」)
- 「生産者コンテンツ」 (「顔が見える○○づくり」)
- 「商品背景コンテンツ」(研究開発情報)
- 「啓蒙エンタメコンテンツ」(「マンガで分かる○○、新人OL○子の○○体験記」)
- 「ユーザー事例」
前回記事ではこのうち1~3について解説解説しました。今回は、4~7を解説します。
パターン4.「最新情報コンテンツ(「○○最前線」)
最新情報コンテンツとは名前の通り、その分野の最新情報を提供するものです。「○○最前線」「○○最新レポート」といったタイトルが付くスタイルになります。
最新情報コンテンツが向いているのは、人々の関心が高くかつ動きの速い業界です。今なら「マーケティングオートメーション最前線」「LINEマーケティング最前線」などがこのコンテンツでもアリといえるでしょう。
一方この最新情報コンテンツの弱点は次のとおりです。
弱点1.最新情報を知るのは難しい
「業界の最新情報をお届け」と書くのは簡単ですが、それを実現するのは困難です。みなさんの会社では本当にそれができていますか?そこまで難しく考えなくてもネット上にある情報を検索して、まとめればいいのでしょうか?
最近、まとめ系サイトが著作権を無視しているとして問題になりました。それを考えると、上のような考え方では危ういのではないでしょうか?
弱点2.メディアがライバルになる
「最新情報」を英訳すると新しいこと、つまりニュース(news)になります。あなたの会社がBtoBマーケティング会社で「BtoBマーケティング最前線」という情報提供を始めるとしましょう。
その場合、競合相手は例えばこの記事が載っているこのサイト「ITproマーケティング」やその他マーケティング情報サイトになります。コンテンツを本業とするメディアに伍する情報を出し続けることは、なかなか容易ではありません。
弱点3.見込み客は本当に最新情報を知りたいのか
一例として、あなたの会社が印刷会社で最近コンテンツマーケティングのために「印刷最前線」というサイトをを開始したとしましょう。このときの根本的な疑問は「顧客は本当に、印刷の最前線情報を知りたいのか?」と考えてみましょう。