米国では来週の金曜日(11月27日)が“ブラックフライデー(感謝祭である11月第4木曜日翌日の金曜日、小売業界にとっての年末商戦の開始日)”、その翌週の月曜日(11月30日)が(Eコマースが最も活発に動く日とされている)“サイバーマンデー”となり、ここから本格的に年末商戦に突入する。米国では近年、ブラックフライデーに先立つ形で年末の買い物を始める消費者が増える傾向にあった。それが今年は久しぶりにブラックフライデーとサイバーマンデーが11月にそろって訪れる。このため米小売業界内では、11月が今年度最大の稼ぎ時と位置付けられているのだ。

 こういった流れに合わせ、Eコマースの動きももちろん活発化してくる。米デロイトは2015年10月最終週に、全米約4000人を対象として9月に実施した調査結果『Deloitte's 2015 annual holiday survey』を発表した(同社のプレスリリースはこちら)。これによると、消費者は2014年以上にデジタルにシフトしていることが見える。買い物をする場として最も選ばれたのは「インターネット」で47%の回答を集めており、「ディスカウントストア(45%)」と「百貨店(30%)」がそれに続いている(複数回答)。

 スマートフォンの利用も順調に伸びていた。78%の消費者が購買活動に何らかの形でスマートフォンを使うと回答した。さらに、40%以上の消費者はスマートフォンだけで購買活動を完結させるとも回答している。これは2014年の年末商戦期と比較すると6%ほどの伸びとなっている。

 調査結果をまとめたデロイトでは、オンラインで消費者に取るべき三つのアクションを挙げている。

1.ソーシャルメディア上での認知を高めること
今回の調査結果では、75%以上の消費者がソーシャルメディアを日常的に使い、かつ半数が「年末のギフトのアイディア」「ディスカウント情報」「お勧め」を知るためにソーシャルメディアを活用するとされている。そのため、ソーシャルメディア上での認知を高めることで、こういった消費者に的確にアピールできるという。

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