無線LANコントローラーの順位は、1位が得票率41.3%のシスコシステムズ(図3-2右)。2位に入ったアルバネットワークスの得票率19.0%と、2倍以上開いた。ただし、同率5位に入ったデルのコントローラーはアルバのOEM。これを加えると25.6%になる。

図3-2●無線LANコントローラーベンダーの総合順位
図3-2●無線LANコントローラーベンダーの総合順位
シスコシステムズが圧倒的に高い。ただし、AP利用者の半分以上が、無線LANコントローラーを「使っていない」と回答しており、利用者は多くない。
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 無線LANコントローラーの導入比率は、無線LAN APを使っている回答者の約3割にあたる30.6%であった(図3-2左)。一方、使っていないと答えた回答者は半数近い47.2%である。

 回答者のプロフィール別に無線LANコントローラーの導入比率を見ると、拠点数やクライアント数といった企業ネットワークの規模が大きい回答者ほど、無線LANコントローラーの導入率が高かった。例えば、クライアント数が1001台以上の企業の回答者は、48.9%が導入済みと答えている。全体の導入率と比較すると、約18ポイントも高い。

 特に拠点数との相関が高い。100拠点以上の回答者は、62.2%と半分以上が無線LANコントローラーを導入していた。拠点数が50~99拠点に減ると41.7%、10~49拠点だと35.3%と導入率が下がる。拠点数の少ない業務ネットワークでも導入しやすいクラウド型コントローラーなどに今後はチャンスがありそうだ。