ノートパソコンやタブレット端末、従業員のスマートフォン(スマホ)などをつなぐために、無線LANを業務ネットワークに導入する例が増えている。今回は、無線LANのアクセスポイント(AP)と、APを統合管理するコントローラーに分けて調査した(写真3-1)。AP機能付きのブロードバンドルーターはルーターと見なして回答するよう明記し、APのみに絞って回答してもらうようにした。
APはバッファロー、今年も強し
無線LAN APの1位は、得票率33.6%のバッファローだった(図3-1上)。17.2%で2位のシスコシステムズを大きく引き離した。3位には、7.5%でNEC/NECプラットフォームズが入った。
バッファローのAPを利用する回答者の実に66.0%が、選んだ理由を「価格が安い(コストパフォーマンスが高い)」と回答している。調査の対象となったネットワーク管理者は同社製品の強みを「価格の安さ」と見ている。
バッファローは昨年の調査でも無線LAN AP部門で得票率36.6%の1位だった。今回はブロードバンドルーターとしての利用分が差し引かれているが、得票率は3ポイントしか下がっておらず、強さを見せつけた格好だ。ブロードバンドルーターを含むルーター部門でも上位に食い込んでおり、同社製品を利用して無線LANを構築した業務ネットワークは多いだろう。
2位のシスコを選んだ回答者は、「所望の機能を搭載している」(35.7%)、「導入済みの機器と同じベンダーだから」(32.1%)を選択理由の上位2つに挙げている。バッファローとシスコの選択理由の違いは、両社のユーザー層の違いを示唆している。