ネットワーク実態調査は2014年から、業務ネットワークで利用しているネットワーク機器のベンダーをジャンルに分けて尋ねて集計している。
LANスイッチの部門では、レイヤー2(L2)スイッチとレイヤー3(L3)スイッチにまず分けた(写真1-1)。その上でL2スイッチについては、ユーザーのパソコンを直接つなぐアクセススイッチと、フロアや部署、業務などの単位でアクセススイッチを束ねるフロアスイッチに用途を分け、回答者が携わるネットワークで利用している製品のベンダー名を聞いた。いずれも複数回答を認めている。
アクセススイッチはバッファローが1位
アクセススイッチとして使うL2スイッチでは、バッファローが得票率で1位となった(図1-1)。回答者の44.9%が利用していた。2位には34.7%でアライドテレシスが入り、3位に28.2%のシスコシステムズが続いた。この上位3社までが得票率25%を超えた。
バッファローは、パソコン周辺機器やホームネットワーク機器ベンダーのイメージがあるが、業務ネットワーク向けの製品でもここ数年存在感が高まっている。
バッファロー製品の利用者が製品を選んだ理由のなかで、最も多かったのは「価格が安い(コストパフォーマンスが高い)」。実に製品利用者の73.7%がこの答えを選んだ。アライドテレシスの利用者も「価格が安い」を最も多く挙げたが、得票率は59.3%。シスコ製品の利用者で、「価格が安い」を挙げたのは34.5%にとどまった。
アライドテレシスやシスコの製品の利用者が選んだ理由として目立ったのが「所望の機能を搭載している」である。アライドテレシスの利用者では53.2%、シスコの利用者では33.9%だった。
2014年の調査では、アクセススイッチ/フロアスイッチという用途別ではなく、ポート数で分けていた。このため直接の比較はできないが、アクセススイッチとしてよく使われる8ポート以下のL2スイッチでは、1位が42.2%のバッファロー、2位が33.4%のアライドテレシスであった。