Wi-Fiルーターを使えば、各種のWi-Fi対応機器をネットワークに接続できる。家中どこにいても、電波の届く範囲であれば、ケーブルなしでインターネットが利用可能だ。
Wi-Fiルーターの機能はインターネットへの接続だけではない。届いたパケットを振り分ける「ネットワークルーティング」機能、対応機器をネットワークに接続して内蔵ストレージや周辺機器を共有する機能、有害なパケットを遮断する「パケットフィルタリング(ファイアウオール)」機能を備える(図1)。
例えば、ネットワークハードディスク(NAS)をLANケーブルでWi-Fiルーターにつないでおけば、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットでもNASを利用できる。ネットワーク内で写真や動画を共有することも簡単だ。
フィルタリング機能は、インターネットから家庭内の機器を狙うコンピューターウイルスなどのマルウエアを遮断する。そのほか、子ども向けに利用制限を設定可能なWi-Fiルーターもある。例えば、あらかじめ登録したゲーム機は、設定した時間帯以外でインターネット接続できないようにできる。