「オリジナルのマンガを制作して自社サービスを紹介したいんですが…とにかくカッコいいタッチでお願いします」――。私たちに多く寄せられる相談です。
マンガを広告手段として使うことは「アイキャッチ効果が高い」「読んでもらいやすい」「分かりやすい」といった理由から、大手学習教材会社をはじめとする多くの企業が実施してきました。しかし、ただカッコいいマンガを制作するだけでは自己満足に終わってしまい、投資対効果を高めるのが難しくなる可能性があります。
制作したマンガをいつ?どこで?どのように?使うのか、ターゲットとするユーザーの年齢・性別・属性は?集客方法は?KPI(重要業績指標)はどこに設定しているのか?Webで使う場合、現在のCPA(顧客獲得単価)は?CVR(成約率)は?など、マーケティングの視点に立って企画・設計を踏まえて最適なマンガを制作することを「マンガマーケティング」と呼びます。
なぜマンガが有効なマーケティング手段なのか?
日本に暮らす人の多くは、幼いころから娯楽としてマンガに慣れ親しんできました。マンガを一度も読んだことがないという人は極めて少ないでしょう。
マンガ=楽しいという関係式を幼いころから持っている人にとって、マンガによる広告は「写真や文章だけなら読まないが、マンガであれば読んでみたい」といった動機付けを呼ぶものになります。広告を望んで見る人はそもそも少ないため、潜在的な読者を掘り起こす手段としてマンガを使う例が多くなりました。