本連載では、企業向けのIT製品を検討・選択する際のポイントを解説していく。自社に合った製品を選択するには、用途・導入メリットといった基礎知識が大事になる。さらに、多数ある製品を分類して、それぞれのポイントをつかめていれば理想的だ。

 今回は、法人向けPCの選択のポイントを2回に分けて解説する。検討段階では、製品ラインアップ、保守、サポートといった点において個人向けPCとはどこが違うかを把握することが大事。選択のポイントは、デスクトップPCとノートPCで異なる部分もあるので、きちんと整理しておくことだ。

法人向けPCとは?

 法人向けPCと個人向けPCの違いは、大きく分けて4点。(1)製品ラインアップ、(2)搭載OSと搭載ソフト、(3)オプション、(4)保守・サポート――である。 

 メーカーによっては、個人向けと法人向けでラインアップを変えているケースがある(表1)。一般的に、業務用途であれば法人向けモデルの方が向いている。例えば、法人向けPCは業務に必要のないエンターテインメント向けの機能やソフトを搭載していないものがほとんどだ。余分なソフトが入っていないぶんコストを抑えて、必要に応じて機能やソフトを選べるようにしている。また、セキュリティ対策ができるオプションが用意されている製品もある。料金は変わってくるが、サポートも手厚い内容となっていることが多い。

メーカー名URL
Apple Japanhttp://www.apple.com/jp/retail/business/
HPhttp://www8.hp.com/jp/ja/products/gateway/desktops/business/
NEChttp://jpn.nec.com/products/bizpc/
エプソンダイレクトhttp://shop.epson.jp/pc/
デルhttp://www.dell.com/jp/business/p/
東芝http://dynabook.com/pc/business/index_j.htm
パナソニックhttp://panasonic.biz/pc/
富士通http://www.fmworld.net/biz/fmv/
マウスコンピュータhttp://www.mouse-jp.co.jp/business/
レノボジャパンhttp://www.lenovojp.com/business/
表1●主要パソコンメーカーの法人向け製品の情報サイト

 各種クラウドサービスや入退室管理など、そのほかのソリューションと組み合わせて導入できるのも法人向けPCならでは。とくに複数台をまとめて導入する場合はじっくりと相談して決めるとよい。

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