今回は、Office 365が備えるSNS(Social Networking Service)の「Yammer」を紹介する。

 Yammerは、世界150か国以上の23言語で使用されている法人向けSNSだ。社内あるいは社内の特定グループで用いる。Office 365では、Business Essentials、Business Premium、E1以上のプランで提供されている。

 使用に際しては、自社のドメイン名を取得していることが条件となる。そのため、Yammerを利用するには、管理者にDNS(Domain Name System)の知識が求められる。ドメインの設定に関しては、本連載の後の回で触れていく予定だ。また管理者は、Yammerのアクティブ化や、取得したドメインのOffice 365への設定などの作業をする必要がある(図1)。

図1●Yammerは設定しないと、アイコンも表示されない。Office 365管理センターの画面から、所有するドメインの指定や所有者の確認などを行うと設定が完了する。設定方法が分からない場合は一般的な手順が画面に表示されているので、参考にするとよい
図1●Yammerは設定しないと、アイコンも表示されない。Office 365管理センターの画面から、所有するドメインの指定や所有者の確認などを行うと設定が完了する。設定方法が分からない場合は一般的な手順が画面に表示されているので、参考にするとよい
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 設定に際しては、Office 365のヘルプや、サービスサイトに掲載された補足説明が役立つ。Office 365のサポートサービスの力も借りてみてもよいだろう。

 Yammerが使用できるようになると、Office 365のトップ画面に「Yammer」のアイコンが表示されるようになる。このアイコンをクリックすれば、Yammerを操作できる(図2)。ここでは、簡単に操作を紹介しよう。

図2●設定が完了すると、[Yammer]のアイコンが表示される。最初にクリックした際は、変更後のドメインでのログインが要求される。アドレスのドメイン部分は変更されるが、管理者が変更しない限り同じパスワードで入力できる
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図2●設定が完了すると、[Yammer]のアイコンが表示される。最初にクリックした際は、変更後のドメインでのログインが要求される。アドレスのドメイン部分は変更されるが、管理者が変更しない限り同じパスワードで入力できる

 Yammerの画面のユーザーインタフェースは、FacebookなどのSNSに似ている(図3)。SNSに慣れているユーザーなら、それほど戸惑わずにメッセージ投稿などの操作ができるだろう。「いいね!」や返信などの機能は同じだ。

図3●[Yammer]の画面。画面上部の「What are you working on?」にメッセージを入力する。画面上部には、初めてログインした後、操作するとよい内容が黄色の枠で表示されている
図3●[Yammer]の画面。画面上部の「What are you working on?」にメッセージを入力する。画面上部には、初めてログインした後、操作するとよい内容が黄色の枠で表示されている
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 画面右上部には、はじめてログインしたユーザー用に、操作するとよい内容を示している。デスクトップ版やモバイル版のYammer用アプリも提供されている。

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