Office 365はクラウド版のグループウエアだが、同様のクラウド版のグループウエアはいくつか存在する。今回は、最も代表的なG Suite(Google Apps for Workから9月に名称変更)と比較してみよう。
Office 365とG Suiteの機能
これまで紹介してきたOffice 365は、Microsoftが提供するグループウエアだ。対して、G SuiteはGoogleが提供しているグループウエアである。
G Suiteという名称は聞き慣れないかもしれないが、これまで「Google Apps for Work」と言われていた名称を、9月に変更したものだ。メールやストレージ、スケジュール機能などの下記のサービスを使用することができる(図1)。
機能 | Office 365 | G Suite |
---|---|---|
メール機能 | Exchange Online Outlook |
Gmail |
スケジュール機能 | Exchange Online | Googleカレンダー |
ビデオ会議、インスタントメッセージ | Skype for Business | ハングアウト |
オンラインストレージ | OneDrive for Business | Googleドライブ |
ドキュメント編集 | Office Online | Googleドキュメント |
社内サイト | Yammer SharePoint Online |
Googleサイト |
図1●主なサービス一覧。それぞれに対応する機能が用意されている。OfficeはMicrosoft社の製品だが、
それに該当する機能はGoogleドキュメントだ。
上記のように、Office 365とG Suiteは機能が似通っている。
違いは、Office 365はプランによって、デスクトップ版のOfficeのアプリケーションをPCなどのデバイスにインストールすることができることだ。
G Suiteは、Officeに相当する「Googleドキュメント」をオンライン版で提供している。表計算は「スプレッドシート」、文書ファイルは「Google Docs」、プレゼンテーションの作成は「プレゼンテーション」だ。G Suiteは上記のすべての機能をクラウド化しているため、インストールの必要がなく、OSに依存しない。その点は管理しやすい。