シリコンバレーの次なる野望
コンシューマー（消費者向け）からエンタープライズへ――。シリコンバレー企業が目指す方向が、変わり始めた。コンシューマー分野で活躍してきたエンジニアが、エンタープライズ分野で起業するケースが増加しているのだ。手本とするのは、米グーグルのやり方。データを駆使して広告産業を変えた“グーグル流”の手法で、運送業や建設業、小売業を初めとするあらゆる産業を一変させようと目論む。グーグル自身も広告産業での成功体験を他の領域に持ち込もうと、様々な新規事業を計画中だ。シリコンバレーが仕掛ける、エンタープライズ市場への領域侵犯が始まった。
2015年。グーグルがいよいよ、Google X発の新規事業を開始する。第一弾は気球を使う通信事業。ヘルスケア事業などが続く。グーグルの領域侵犯は、これからが本番だ。クラウド事業の成功が、その自信を支えている。
グーグル流を実践する、勢いのあるスタートアップを3社紹介する。建築業を変えようとグーグルからスピンオフしたフラックスファクトリー、シンガポールの都市交通を変え始めているアーバンエンジンズ、米国の「ユニクロ」も採用した、労務管理のパーコラタだ。
グーグル流を実践する、勢いのあるスタートアップを3社紹介する。建築業を変えようとグーグルからスピンオフしたフラックスファクトリー、シンガポールの都市交通を変え始めているアーバンエンジンズ、米国の「ユニクロ」も採用した、労務管理のパーコラタだ。