Elastic社は非構造のデータもリアリタイムに処理でき、検索やロギング、セキュリティ、分析などのユースケースに利用できるデベロッパー向けソフトウエアを扱う。検索エンジンの「Elasticsearch」やリアルタイムに膨大なデータを可視化できる「Kibana」などオープンソフトウエアの開発を支え、拡張プラグインやクラウドサービス、製品サポートを提供する。
同社はSFA(営業支援システム)の「Salesforce」と、マーケティングオートメーション(MA)ツール「Marketo」を連携させたリード管理を実践する。そのElasticで「Marketing Automation Manager」という役職を担うYuko Takagi(高木悠子)氏に、具体的な業務内容を聞いてみた。
高木氏は日本生まれで、中学生のときに親の仕事の関係で渡米。以来米国に在住しており、大学ではManagement Scienceを学んだ。GoogleやEquilarでマーケティング、セールスオペレーション業務に携わり、2014年6月から現職である。
Marketing Automation Managerとはどういう仕事なのでしょう。
正確に定義されていませんが、私のメーンの業務は、 営業部門が利用するSalesforceと、MAツールのMarketoがアクセスするリードデータベースの管理です。Marketoの中のリードを管理してSalesforceとインテグレーションを図り、可能な限りの情報を付加しています。Demand Generation(Demand Gen)チームに属しています。
Marketoが扱うリードは、メールアドレスが分かった時点で「Known」のデータとして、全てSalesforceのデータと同期させています。MarketoでユーザーをCookieベースでトラッキングしているときは「Unknown」ですが、ユーザーがWebページのフォームでメールアドレスを入力するなどしてKnownになった時点で、Salesforceと同期するようにしています。
「リードデータベースの管理」とはどういう業務を指していますか。
例えば、Unknownの状態でも、あるツールのサブスクリプションのページにアクセスしたユーザーと、ほかのツールの説明ページを見ているユーザーとでは、製品の購入に至る温度差が違います。このあたりを認識して、あらかじめユーザーをグループ分けしておく必要があります。