インタビュー

「AIによる大規模な分析とクリエイティビティを持つ人材が協調する時代に」---アドビのベイツ氏

2017/05/18 松本 敏明=ITproマーケティング

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 アドビ システムズは2017年4月下旬に都内で「Adobe Data Driven Forum 2017」を開催した。同イベントのために来日し、壇上で「高度なアナリティクス基盤と運用」について解説した米アドビ システムズ デジタル マーケティング BU Analytics Cloudグループ プロダクト マネージャーのジョン・ベイツ氏に、Adobe Analyticsの今後の機能と、人工知能(AI)とマシンラーニングのフレームワーク「Adobe Sensei」との連携について聞いた。

(聞き手は松本 敏明=ITproマーケティング)


米アドビ システムズ デジタル マーケティング BU Analytics Cloudグループ プロダクト マネージャーのジョン・ベイツ氏
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BtoB分野でAdobe Analyticsが果たす役割とは。

 Adobe AnalyticsはBtoBとBtoCの双方で展開している。そもそもアドビシステムズがAdobe Analyticsの第一の顧客であって、自身がBtoBビジネスにAdobe Analyticsを活用している。

 エンタープライズでのAdobe Analyticsの役割は多岐にわたる。具体的には顧客個人やアカウント(企業)からのデジタルインタラクションの把握、リードの生成、顧客やアカウントの理解、それからデータ管理プラットフォームの「Adobe Audience Manager」やIPアドレスと企業名をマッチングするサービスを提供するパートナー企業「Demandbase」との統合などを可能にしている。

米国で3月に開いたAdobe Summitで、アドビの人工知能(AI)とマシンラーニングのフレームワーク「Adobe Sensei」とAdobe Analyticsの連携について、いくつもの機能を紹介していた。BtoBの企業はどの機能をまず理解しておけばよいか。

 「Anomaly Ditection(異常値検出)」はAdobe Analyticsを使うスタート地点としてよい機能だ。実際の事例に触れながらSenseiとAdobe Analyticsの説明をしていこう。

 あるハイテク産業コンサルティング会社(以下A社とする)は2015年6月、同社のWebサイトのトラフィックが通常の300%に上昇する事態に直面した。A社にはとても優秀なデータサイエンティストがいたが、6週間かけてもトラフィック増の理由を見つけられなかった。

 解決のためアドビは、その時点ではまだ一般に公開していなかった、Senseiの異常値検出と「Contribution Analytics(貢献度分析)」の機能をA社に提供した。まず異常値検出で検証をしたところ、トラフィックの増大は予想外のことであり、それが重大な意味を持つと確認できた。

 では「なぜこうした事象が発生したか」が問題となった。そこで貢献度分析を適用し、機械学習による自動分析で何千万ものクエリーを見たところ、原因が見えてきた。

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