Windows 8.1は、標準で「Windows Defender」というウイルス対策ソフトを搭載しています。これをサードパーティーが出している有償の企業向けセキュリティソフトと比較すると、いくつか違いがあります。

 違いの一つは管理性です。有償の企業向けセキュリティソフトは、基本的に複数の端末を一元的に管理できます。管理下にあるパソコンのウイルス検知状況などを一元的に見られる管理画面が提供されます。そのためIT担当者には、管理の手間やコストを抑えられるというメリットがあります。

 ウイルスをどれだけの割合で発見し、ブロックできるかという点においても、サードパーティー製品の方が優位なケースがあります。主要なセキュリティソフトメーカーは、ウイルスの検知率を公開しています。競いながら検知率を高めている側面があるのです。

 有償のセキュリティソフトの一部は、Webサイトにアクセスしようとしたとき、その通信を見てURLからマルウエアを配布するようなサイトではないかを判定します。こうした機能の有無や有効性によって、Windows Defenderとの差が出ることもあるでしょう。パターンマッチングで検出できなくても、危険なサイトを見つけられる可能性があるからです。危険なサイトである可能性を警告する機能は、WebブラウザーのInternet Explorerも備えています。ただやはり、サードパーティーの企業向けセキュリティソフトの方が、判定のレベルが上回る場合があると考えています。

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