会社がイヤになる大きな原因の1つに、仕事関係者との人間関係が悪いことを挙げる人は、結構いるのではないでしょうか。なかでも上司との関係は大きく、「上司に嫌われてしまえばおしまい」と言っても過言ではありません。上司からの承認が得られないがために、仕事に支障を来すことがあるからです。最悪の場合、いくら仕事で良い結果を出しても正当な評価をして貰えないこともあり得ます。これではいくら時短テクをマスターしたところで、何の意味もありません。
こちらが上司を嫌いな場合も、何かと支障を来してしまうと思います。転職や人事異動がない限り、今の上司の下で働くという状況は変わりませんし、上司が変わったとしても新しい上司と良好な関係が築けるとは限りません。
逆に上司との関係が良いと、的確なアドバイスをもらえたり協力してくれたりするなど、時短テクを加速させる環境が整います。ですから上司がイヤという人でも、こちらから関係を良好にしたほうがいいのです。これもビジネススキルと言えるでしょう。
今回は、上司との関係を良くする、ちょっとした方法を紹介します。参考にしてみてください。
緊急の場合を除き、上司への相談は2つ出てきたらする
上司との関係を良くするには、日ごろから報・連・相(報告・連絡・相談)を徹底しておく必要があります。報告と連絡を要所、要所でしながら仕事を進めると、相手との信頼関係が深まってきます。
なかでも重要なのは相談です。報告・連絡は意識すれば行えるようになりますが、相談のタイミングは難しいと思う人が多いかもしれません。例えば、何でもかんでも上司に相談していたらうんざりされ、「できない奴」というレッテルを貼られかねません。
相談は、緊急の場合を除き、2つ出てきたら行うようにするのがお勧めです。これは、時間が解決してくれることが少なくないからです。これなら上司も非効率になりません。相談のポイントは、「結論から話す」「事実のみを話す」の2つです。
結論から話すときは、端的に話すよう心がけ、上司に相談の要点を確実に把握してもらうようにしてください。詳しい内容、あるいは自分がどう感じ、どう思ったのかの説明は、上司から求められたときにしましょう。
結論から話す、そして事実のみを話すことで上司が相談の内容を把握しやすくなると、的確なアドバイスがしやすくなり、場合によっては協力してくれるようになります(図)。また要領良く相談することで、意外とできる印象を与えることにつながることもあります。これは、問題把握力が評価されるからかもしれません。