前回は、純正動画編集アプリ「iMovie(iOS版)」を使った動画編集の基本的な流れを解説しました。今回はもう少し踏み込んで、iMovieを本格的に使ってみましょう。

 iMovieには動画のつなぎ合わせや入れ替え、テロップ挿入など基本機能以外にも多くの機能があります。そのうちで使用頻度の高そうなものを選んで紹介します。

動画を分割する

 動画の入れ替えや削除についての操作は前回解説しましたが、動画を編集していると、動画を途中で分割したくなることがあります。例えば、あるカットを前半と後半に分け、その間に別のカットを挟みたいという場合などです。

 この場合、画面左下のにある「はさみ」のアイコンがハイライトしていることを確認して、下記の通りに操作します。

 まず動画を再生したりスクロールしたりして、分割したい位置に再生ヘッド(タイムライン上にある白い縦線)を合わせます。ここでタイムラインをタップして動画カットを選択し、右下のメニューから「分割」をタップします。すると、再生ヘッドの位置で動画が分割されます。

図1●「はさみ」アイコン選択した「編集モード」で、タイムラインの動画を選択すると、右下に四つのコマンドが現れる。「分割」のほか「複製」や「削除」も可能。「切り離す」は、動画の音だけを分離する機能。
図1●「はさみ」アイコン選択した「編集モード」で、タイムラインの動画を選択すると、右下に四つのコマンドが現れる。「分割」のほか「複製」や「削除」も可能。「切り離す」は、動画の音だけを分離する機能。
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テロップを途中で消す

 動画カットに重ねたテロップを途中で消したい場合も分割で操作します。テロップが入った動画カットを選び、テロップを消したい位置で「分割」すると、再生ヘッドから後のテロップは消えてなくなります。

トリミングをする

 iMovieなど動画編集ソフトの世界で「トリミング」とは、動画カットの時間軸方向の長さを変えたり分割したりすることです。画像の不要な部分を外し必要な部分だけを切り出す静止画のトリミングとは意味が違っています。ただし動画も、静止画をトリミングするように、画像の必要な部分だけを切り出すことできます。

 この場合、必要が部分を切り出したい動画カットを選択し、再生画面上に現れる「+」のついた虫眼鏡のアイコンをクリックします。すると「ピンチでビデオを拡大縮小」という文字が表示されます。

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