ビジネスに貢献する「戦略的なクラウドアプリ」を、PaaSを活用して作る企業が増えている。IaaSよりも開発作業に専念しやすくアプリ開発を高速化できる特性を生かし、PaaSを単なるコスト削減からクラウドで「攻め」に転じる武器とする。ビッグデータ分析やモバイル向けアプリ開発にPaaSを使い、売り上げや顧客満足度の向上を果たす事例も相次ぎ登場している。一方、ベンダーも戦略アプリの開発ニーズを見越して、PaaSの強化を急ぐ。敵対するベンダー同士が手を組むなど、陣取り争いは激化する一方だ。ユーザー事例やベンダー動向から、クラウド活用の最前線に迫った。