100年持たせるデータ保存術
目次
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まずは自分で復旧 最後の砦は専門業者
どんなに万全の対策をしていても突然のトラブルでデータが消えてしまうことがある。ここでは万が一、データ消去が起きてしまったときの対処方法を紹介しよう。
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【デジタル化】ツールとサービスで古いメディアを取り込む
10年以上も前に撮影したビデオテープ、レコードやカセットテープに録音した古い音源、懐かしいアルバムの写真やネガフィルム――。これらはそのままではパソコンなどで扱うことができない、「アナログ」な記録メディアだ(図1)。
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【スマートフォン】写真やアドレス帳など個人情報の宝庫を守る
スマートフォンには、仕事先や友人の電話番号、やり取りしたメール、撮影した写真や動画など、大事なデータが詰まっている。誤ってデータを削除してしまったり、スマホが壊れてデータを参照できなくなったりしては一大事だ(図1)。ここでは、スマホのデータを簡単にバックアップする方法を紹介しよう。
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これなら安心 データ管理の作法
大切なデータを長期間保存するのに使うのは、ハードディスク、SSDなどのフラッシュメモリー、DVDやブルーレイなどの光学メディア、オンラインストレージといった記録メディア。いずれもメディアとしての寿命や特性が大きく異なる。それを踏まえて、長く保存しておきたい写真や動画、文書ファイルなどをどのように扱…
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オンラインストレージを駆使する
データ保存先として見逃せないのが、オンラインストレージの利用。ネット上にあるディスクスペースにファイルを保存するサービスだ。長期保存という観点で見ると、ハードディスクや光ディスクとは違い、自宅とは離れた場所にデータを保存しておけるという特徴がある。大きな災害が発生しても、データが失われる可能性は低…
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【光ディスク】寿命は長いが扱い方と保存方法に注意
寿命は10~30年
機械的または電気的な要因でデータが消えることがない光ディスクは、ハードディスクやフラッシュメモリーと比べて「寿命」が長い。「業界団体の試験で少なくとも10年以上、多くの製品で30年以上は持つことが確認されている」(イメーション)。
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【フラッシュメモリー】長期間の放置でデータが消える
寿命は5~10年
最近ますます利用頻度が高まっている記録媒体がフラッシュメモリー。データの受け渡しに便利なUSBメモリー、デジタルカメラで使うSDメモリーカードのほか、パソコンでもハードディスクの代わりにSSDを搭載するものが増えている(図1)。
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【ハードディスク】ナノ単位で動く精密機器、衝撃が命取り
寿命は5年
「私たちが想定している使用期間は5年。ハードディスクを開発し、耐久性を評価する中で、確実に5年は動作するという設計としている」(大手ハードディスクメーカーのHGSTジャパン)。5年後まではメーカーが厳しく見定めて製品を開発・製造している。経年劣化を想定したテストを実施し、部品を含めて正常に動作する…
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大切なデータの永年保存を目指せ
その時は突然やって来る。確かに保存していたはずのデータがない、何度試しても読み込めないといった、最悪の事態である。データ消失は、パソコンユーザーにとって最も不幸なトラブル(図1)。家族や友人との思い出の写真やメールのデータが消えてしまったら、もう取り返しがつかない。アドレス帳や文書は改めて作り直せ…