航空機に搭乗する際、モバイルバッテリーはどこにしまっておけばよいか? モバイルバッテリーのようなリチウムイオン電池は危険物と見なされる。このため持ち込みには、明確な規定が定められている。

 モバイルバッテリーは、リチウムイオン電池を搭載した電子機器の区分の中で「予備電池」に区分され、持ち込めるか否かは、ワット時定格量(Wh)で決まる。制限がないのは100Wh以下のものだけ。100Whを超え、160Wh以下のものは最大2個、160Whを超える大容量バッテリーは持ち込み不可となる。注意したいのは手荷物としての持ち込みのみで、預ける荷物の中には入れておけないという点だ(図1)。

●容量によって制限あり
図1 航空機へのバッテリー持ち込みは、ワット時定格量(Wh)によって3つに区別される。持ち込み不可は、160Wh超の大容量タイプ。制限付きで持ち込めるのは、100超~160Wh以下(2個まで)。100Wh以下なら制限はない
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 一般的にモバイルバッテリーの容量は、mAhで表示されている。不安に思ったら図2の要領でWhに換負し、持ち込めるか調べてみよう。パソコンを充電できる一部の大容量製品を除き、たいていのものは問題なく持ち込めるはずだ。

●Whへの換算方法
図2 モバイルバッテリーの大半は、6000mAhなど、表示される単位が違うため、上を参考に持っていく製品のワット時定格量に換算しよう
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