ACアダプターを自宅に置いて会社に来てしまった。でも、手元に古いパソコンのACアダプターがある。電圧や電流の数値も似たようなものだし、サイズもピッタリ。挿して使ってしまおうか――。
これは絶対に避けた方がよい。確かに同じメーカーの新旧製品で、ACアダプターに互換性を確保している場合もある。しかし、メーカーがきちんと互換性をうたっていない場合は、使い回すのはやめるべきだ。
たとえプラグのサイズが同じで挿し込めたとしても、ACアダプターの電圧、電流、極性(+と-)が違っていると、故障の原因となる。
電圧、電流が違っている場合、仮に動作しても、正しい状態ではないので、ACアダプターや電源回路に負荷を与える。例えば、本体側が要求する値の方が大きいと、ACアダプターに負荷が掛かる。最悪、発火する危険もある。また、極性が違っている場合は動作しない(図1)。
いずれにせよ、動作保証の範囲外。壊れても自己責任だ。その場しのぎだとしてもやめた方が無難だ。