ACアダプターを自宅に置いて会社に来てしまった。でも、手元に古いパソコンのACアダプターがある。電圧や電流の数値も似たようなものだし、サイズもピッタリ。挿して使ってしまおうか――。

 これは絶対に避けた方がよい。確かに同じメーカーの新旧製品で、ACアダプターに互換性を確保している場合もある。しかし、メーカーがきちんと互換性をうたっていない場合は、使い回すのはやめるべきだ。

 たとえプラグのサイズが同じで挿し込めたとしても、ACアダプターの電圧、電流、極性(+と-)が違っていると、故障の原因となる。

 電圧、電流が違っている場合、仮に動作しても、正しい状態ではないので、ACアダプターや電源回路に負荷を与える。例えば、本体側が要求する値の方が大きいと、ACアダプターに負荷が掛かる。最悪、発火する危険もある。また、極性が違っている場合は動作しない(図1)。

●別のパソコンのアダプターは使えても危険!
図1 付属のACアダプター、もしくはメーカー指定のACアダプターでないものを利用するのは危険。たとえ使えたとしても、ACアダプター内部やパソコンに負荷を与えている危険がある。最悪の場合、火災になることもあるので利用は控えよう
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 いずれにせよ、動作保証の範囲外。壊れても自己責任だ。その場しのぎだとしてもやめた方が無難だ。