バッテリーの動作原理って?
露木 久修=日経パソコン、山崎 洋一=日経パソコン、原 如宏=ライター
出典:日経パソコン 2014年11月10日号
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
ノートパソコンのバッテリーはどういう仕組みで動いているのだろうか。次はバッテリーの動作原理を見ていこう。
現在用いられているバッテリーはリチウムイオンが主流だ。バッテリーには、内部に複数個の「セル」のほか、精密な充電回路と保護回路が詰められている(図1)。セルは直列、並列で組み合わされ、その組み合わせは製品によって異なる。
●バッテリーの中身はセルと充電回路、保護回路
図1 ノートパソコンのバッテリーは内部に複数個の「セル」と、充電回路および保護回路が詰められている。セルは直列、並列で組み合わされるが、組み合わせは製品によって異なる
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図2はセルの内部構造を示したものだ。下部には正極と負極でセパレーターを挟んだ巻物状のものが詰められて、電解液の中に浸されている。上部には過大電流を防ぐ機構などがある。なお、図は缶型のセルを示しているが、角型のセルもある。
●セル内部の構造
図2 図は缶タイプのセルの構造を示している。正極と負極の間にセパレーターと呼ぶフィルムを挟み、ぐるぐると巻かれている。セパレーターは正極と負極を絶縁しているが、リチウムイオンを通す素材になっている。これが電池の核となる部分だ。それを電解液に浸し、缶に収める。上部には過大電流を防ぐ機構などが収められている
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