大電力を消費するCPU。これを抑える方法はあるのだろうか。実は、ユーザーが手を加えずとも、CPUには自動的に消費電力を抑える機構が備わっている(図1)。

●CPUは負荷に応じて動作モードを切り替える
図1 CPUはアプリの負荷が高くなると動作周波数を上げ、より高速に動作する。一方で、アプリが動いていないアイドル状態になると、動作周波数を落としたり、電圧を下げたりして消費電力を抑える
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 CPUには負荷に応じて動作周波数を上下させる機能がある。インテル製のCPUで言えば「拡張版SpeedStepテクノロジー」という機能だ。負荷が高まると、許される範囲で動作周波数を自動的に高める。

 一方、アプリケーションが終了、あるいは中断し、アイドルの状態になると、CPUは機能を停止するモードに入る。このモードは複数定義されている。クロックを停止する、駆動電圧を下げる、キャッシュ内容の更新をやめる――などだ。現在の最新CPUである第4世代Core iシリーズやCore Mでは「C1/C1E」から「C10」まである(図2)。段階的により深い眠りに就いていくわけだ。

●インテルの最新CPUが備える省電力機構の概要
図2 CPUがアイドル時に入る省電力モードを「Cステート」と呼ぶ。最新のCPUは表のようにC1/C1EからC10まで定義されており、負荷の状況に応じて遷移する
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