ノートパソコンのバッテリー駆動時間を左右するのはいったい何だろうか。駆動時間をできるだけ引き延ばしたいと思ったら、まずは何が原因かを突き止める必要がある。

 図1は動画を再生している際に、どのパーツがどれだけ電力を消費しているか、その比率を示したものだ。

●動画再生時の消費電力の比率
図1 ノートパソコンとWindowsタブレットで動画を再生している際に、それぞれのパーツが電力を消費する比率を示す。レノボ・ジャパン提供のデータを基に作図したもので、実際の消費電力は非公開。ノートパソコンではCPUが1/3、液晶ディスプレイが約1/3を占めていることが分かる。一方、Windowsタブレットでは液晶ディスプレイが約半分を占めている
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 これを見ると、ノートパソコンではCPUが1/3以上、液晶ディスプレイがやはり約1/3を占めていることが分かる。一方、Windowsタブレットでは液晶ディスプレイが約半分を占めている。

 ここで行っているのはパソコンのストレージ内にある動画を再生するという動作だ。では、ネットを使っている場合はどうなるのだろうか。図2は、インターネット上にある動画をストリーミング再生した場合を示したものだ。

●ネット接続時の消費電力
図2 ノートパソコンで動画を再生した際の消費電力。これもまた、レノボ・ジャパン提供のデータを基に作図したもので、実際の消費電力は非公開。ネットに接続してストリーミング再生すると、CPUとメモリー、ネットワーク機能の消費電力が増える。Wi-Fi接続時よりも、3G接続時の方が消費電力は大きい
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 ローカルの動画再生と比べると、CPUとメモリー、それに通信機能の部分が主に増えている。Wi-Fi(無線LAN)接続の場合と3G接続の場合とでは、3G接続の場合の方がより大きな電力を消費している。

 図1と図2のデータはレノボ・ジャパン提供によるもので、実際の消費電力は非公開となっている。では、実際にノートパソコンが消費する電力はどの程度なのだろうか。

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