モダナイゼーションの実践事例(1)
PoCや影響分析が不可欠 現状調査が大きな山場に
出典:日経SYSTEMS 2014年12月号
pp.32-35
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
具体的にモダナイゼーションは、どのように実践すればよいのか。第2回と第3回では、第一線の現場の実践テクニックを取り上げる。各手法にはそれぞれ難しさがあり、現場の工夫が必要だ。
第1回で見てきたように、モダナイゼーションには大きく九つの手法がある。ただし、モダナイゼーションの手法に明確な定義はない。
例えばモダナイゼーションを2008年頃から標榜している日本IBMでは、リビルド、リライト、リホスト、リエンジニアリング(リファクターに相当)の四つをモダナイゼーションと定義している。日本ヒューレット・パッカード(HP)では、リラーン、リファクター、リホスト、リインタフェース、リプレース、リアーキテクト(リビルドまたはリライトに相当)、リタイア(システムの廃止)を「モダナイゼーションの七つのRe」と呼んでいる。
そこで本誌では、モダナイゼーションにおける手法を独自に定義した。その結果が、九つのモダナイゼーション手法である。多くのIT現場への取材をベースに整理したものだ。
手法にはそれぞれ難しさがある
図1に、九つの手法の概要を示す。まずは、各手法の特徴について説明しよう。
図1●モダナイゼーションにおける各手法の概要
リビルドとリプレースは、いわゆる再構築プロジェクト。リラーン、リドキュメント、リファクターは、モダナイゼー ションの準備といえる
[画像のクリックで拡大表示]
この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です
日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。