UX(ユーザーエクスペリエンス)を黎明期から追いかけ続けてきた筆者は、昨年度の成長期を経て、いよいよ今年度は成熟期に入ろうとするUXの姿を再び追いかけることにした。第3章では、UXの成熟期を見据え「より現場に即したUX」とは何か、もしくは「UXを通じて何が日頃の業務や事業全体に貢献するのか」といったことに焦点を絞り、言及してみたい。

鹿島 泰介(かしま たいすけ)
日立システムズ 営業統括本部 マーケティング本部
鹿島 泰介(かしま たいすけ) 九州芸術工科大学(現九州大学芸術工学部)卒業後、日立製作所入社。携帯電話からメインフレームまで情報機器全般のデザインを手掛ける。ビジネスPCのFLORA310では、機械工業デザイン賞を受賞。米ロサンゼルス、英ロンドン、伊ミラノなどでの駐在経験もあり、帰国後は日立システムズに移籍。Webシステムのユーザビリティ設計やUX活動に従事、現在に至る。社外では経済産業省のデザイン思考委員会委員を歴任、九州工業大学などでの講演も多数。日経BP社やアイティメディアの媒体ではUX関連記事を執筆、デジタルプラクティス(情報処理学会)では論文も発表。

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