メルマガの明暗を分けるもの
連載の第1回では「メルマガは“つながり”を生み出すツール」と題して、メールマガジン(以下、メルマガ)の目的を決めることが重要であると説明しました。メルマガは、もはや単なる宣伝・販売促進の手段ではありません。顧客と緩やかな接点を持ち続け、第一想起をさせる効果もあります。読者が問い合わせしやすい関係を構築することもできます。
目的を明確にしたら、さあ、メルマガを書きましょう。とはいえ、なかなかスムーズにはいかないものです。テキスト形式とHTML形式だと、どっちがいいんだろう。何を書こうかな、そもそも何を書いたらいいんだろう。文章が苦手でうまく伝えることができない。体裁はどうしよう。★や♪を使ってもいいのだろか。文章やレイアウトに関する悩みも出てきます。既にメルマガを発行している人でも、どこから見直したらいいのか分からないかもしれません。
メルマガの本文については、試行錯誤を重ね、工夫する方が大半です。しかし、メルマガの明暗を分けるもの。それは「開封」です。どんなに素晴らしい内容でも、どんなにお得な情報でも、どんなに役に立つ話でも、メルマガを開封されないことには読まれません。読まれなければ、URLはクリックされません。当然、行動につながりません。何の成果も生まれません。
開封されるか否かで、そのメルマガが成功するか、失敗するかが決まります。本文で試行錯誤する前に、もっと「開封」に意識を向けてください。改善するならば「開封」からです。
メルマガの開封を左右する二つの要素
メールの開封を決める要素は二つあります。一つは送信者名。もう一つは件名です。メルマガはメールを活用した媒体です。皆さんはメールを開封するとき、何を見ていますか。恐らく「誰からの(=送信者名)」「何の件か(=件名)」のはずです。
例えば次のような送信者名の場合、開封率が高いのはどれでしょうか。
圧倒的に開封率が高いのは個人の名前です。「じゃあ、メルマガを個人名で送ろう!」と思うのは早計です。個人名で送るメルマガは、受け取った相手が「個人からメールが来たのかなぁ」と勘違いすることもあり、開封率は高い傾向があります。