今回のTechnical PreviewであるBuild 9926には「タブレットモード」が装備された。これにより、タブレット向けとデスクトップ用の二つのユーザーインタフェースを切り替えて利用できるようになった。

 初代のWindows 8では、「モダンUI」と呼ばれる環境が導入されて、タッチ操作を重視したユーザーインタフェースになった。ところが、従来とは利用方法が大きく変わったため、Windows 7までのデスクトップ画面で利用してきたユーザーを混乱させることになった。

 マイクロソフトは、Windows 8.1とWindows 8.1 Updateで、デスクトップ画面をメインで使うユーザーに配慮した改良を行い、キーボードやマウスによる操作をWindows 7に近づけたり、起動時からデスクトップ画面を利用できるようにした。しかし、これらは小手先の改良であり、Windows 7以前のユーザーインタフェースに慣れたユーザーを完全に満足させるものではなかった。

 今回のWindows 10 Technical Previewで実装されたタブレットモードは、Windows 8でのそうした問題に対する回答の一つだ。タブレットモードは、以前「Continuum」と呼ばれていた機能で、2014年に開催されたWindows 10の説明会では、ビデオなどでデモが行われていた。タブレット向けとデスクトップ向けの二つのユーザーインタフェースを分離して、切り替えて利用する。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。