2014年に登場したプレミアムモバイル向けの「Core M」プロセッサーは、搭載した製品がなかなか広がらず、年末商戦を迎える形となってしまった。CES2015に合わせてようやく正式発表されたデスクトップ・ノートPC向けの第5世代Coreプロセッサーを含め、2015年には最新プロセッサーの本格的な普及が期待される(写真1)。
これらを受けてCES2015で登場した最新PCとはどのようなものか、特集の第4回はPCについて振り返ってみたい。
CES2015に合わせて第5世代Coreが登場
2013年から2014年にかけて、モバイルPCに大きな革命をもたらしたのが第4世代Coreプロセッサー(Haswell)だ。ノートPCの実運用時間を伸ばし、薄型軽量でありながら8時間以上稼働できる製品も増えてきた。
その次の第5世代Core(Broadwell)は、第4世代のアーキテクチャはそのままにプロセスを14nmに縮小し、省電力化を期待できる。しかし第5世代はスケジュールの遅れが指摘され、2014年を通して第4世代製品が主流を占める形となった。
先行したのは、従来の「Y」プロセッサーに相当する「Core M」だ。消費電力が非常に低い代わりにプロセッサー性能は控えめとなるものの、PCと同等の高速なストレージをサポートできるため、Atomタブレットとは段違いの体感速度を得られるタブレットをファンレスで実現できるのが特徴となる(写真2)。