2015年1月6日~9日(現地時間)、米ラスベガスで開催された「2015 International CES」(CES2015)では、テレビや自動車のスマート化が大きな注目を集めた(写真1)。

写真1●CES2015の中心的な会場となったラスベガス・コンベンションセンター
写真1●CES2015の中心的な会場となったラスベガス・コンベンションセンター
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 その根底にあるトレンドとして、昨年から続くIoT(Internet of Things)へ向かう流れがある。スマートフォンやタブレットに限らず、家電や自動車、住宅などがインターネットにつながることで、相互に連携したり、リモートから操作できるようになる様子が、未来像として語られてきた。

 果たしてCES2015では、どのような展示が注目を浴びたのか。まずはイベント全体を広く俯瞰してみたい。

スマートテレビが登場、従来型テレビとの違いは?

 CES2015で大きく話題となった製品カテゴリーの一つが、スマートテレビだった。既に2014年から、グーグルはテレビ向けにカスタマイズしたAndroidのバリエーションとして「Android TV」を発表しており、Firefox OSやTizenといったOSも、テレビへの対応を表明してきた。CES2015では、それらを実際に搭載したテレビ製品が登場した(写真2)。

写真2●ソニーは4KテレビのOSとして「Android TV」を採用した
写真2●ソニーは4KテレビのOSとして「Android TV」を採用した
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 特徴はAndroidのように、スマートフォンやタブレットで使われているOSをベースにしているという点だ。これにより、YouTubeやHuluなどインターネット上の動画を大画面テレビで見たり、Webブラウザーで最新のHTML5コンテンツを楽しんだり、アプリマーケットから様々なアプリを入手し、機能を拡張したりすることが可能となる(写真3)。

写真3●サムスンはTizenを採用。多彩なアプリをアピールした
写真3●サムスンはTizenを採用。多彩なアプリをアピールした
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